動物愛護団体のすべてを知ろう!活動内容・歴史・事例・成果・平均を徹底解説
こんにちは、優花と申します。今回は、動物愛護団体についてのブログ記事を書きたいと思います。動物愛護団体とは、どんな活動をしているのでしょうか?どのような歴史があるのでしょうか?日本や世界の具体的な事例はあるのでしょうか?この記事では、これらの疑問に答えていきます。また、動物愛護団体の成果や平均についても数値で解説していきます。最後に、日本の参考書籍も紹介します。それでは、早速始めましょう。
目次
動物愛護団体とは
動物愛護団体とは、主として愛玩動物として家庭で飼育されている動物の虐待や遺棄の防止や、適正な飼育・取り扱いの普及啓発を推進するための団体です。全国的なものからローカルのものまでさまざまな団体が多数活動しています。動物愛護団体は、一般的に非営利組織(NPO)や市民団体として運営されており、寄付や助成金、ボランティアなどによって支えられています。
動物愛護団体の活動内容
団体によって異なりますが、以下のようなものがあります⁴。
– 新しい飼い主さんを探す譲渡会を行なう
– 保護犬・猫のいる保護動物カフェを運営し、地域住民に動物とふれあう場を提供すると同時に飼い主探しを行う
– 野良猫たちが増えない為に、不妊手術を実施して、元の場所に帰す活動(TNR)を行う
– 終生飼養の徹底を行う
– 学校や地域で「いのちの教育」や「適正飼養」に関する講演やワークショップを行う
– 動物介在活動(AAA/AAT)を行って、高齢者や障害者などに癒しや支援を提供する
– 動物虐待や違法なブリーダーなどに対して抗議や署名活動を行う
– 動物愛護法や地方条例などの法制度の改善や制定を求める運動を行う
– 動物実験や毛皮産業などに対して反対や代替方法の提案を行う
– 動物保護センターや保健所と連携して、返還や適正譲渡の推進を行う
動物愛護団体の歴史
日本における近代的な動物愛護運動は明治35年(1902年)、キリスト教の牧師、広井辰太郎が東京に動物虐待防止会を作ったことに始まります[^10^]。その後、大正時代には、動物愛護の精神を広めるために、動物愛護週間や動物愛護協会が設立されました。昭和時代には、戦争や経済発展に伴って、動物の環境や権利が脅かされる問題が多く発生しました。そのため、動物愛護法や動物保護管理法などの法律が制定されたり、改正されたりしました。また、国際的な動物保護団体や条約にも日本が参加するようになりました。平成時代には、ペットブームやインターネットの普及によって、動物愛護の意識が高まりました。しかし、同時に、ペットの過剰繁殖や遺棄、虐待などの問題も深刻化しました。そのため、動物愛護団体は、殺処分ゼロや地域猫活動などの取り組みを強化しました。また、動物愛護法も何度も改正されて、動物の福祉や権利を保障する内容になりました。
日本の動物愛護団体の事例
日本には数多くの動物愛護団体がありますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。
– 公益財団法人日本動物愛護協会:
環境省自然環境局が所管する公益法人として、国内最大規模の動物愛護団体です¹³。動物愛護週間やキャッチコピーコンクールなどのイベントを主催したり、不妊去勢手術助成事業や長寿表彰事業などを行ったりしています。
– 一般社団法人日本動物保護センター(JAPC):
日本国内における動物保護の情報提供や動物保護団体への助成事業を行っています¹⁴。保護動物の理解と普及を目的としたピンクゴールドリボン運動を展開しています。
– 一般社団法人アニマルライツセンター:
日本で唯一のアニマルライツ(動物の権利)団体です。動物実験や毛皮産業などに対して反対運動を行っています。また、ヴィーガン(完全菜食主義者)の啓発や支援も行っています。
– 一般社団法人アニマルレフュージ関西(ARK):
関西地方で活動する大規模な保護団体です。保健所から引き取った犬猫や被災地から救出した犬猫などを保護し、新しい飼い主さんを探しています。また、不妊去勢手術や飼育相談なども行っています。
世界の動物愛護団体の事例
世界にはさまざまな国や地域で活動する動物愛護団体がありますが、ここでは代表的なものをいくつか紹介します。
– 世界自然保護基金(WWF):
世界最大の自然保護団体で、1961年に設立されました¹。100カ国以上で活動し、野生動物の保護や生息地の回復、気候変動や資源の持続可能な利用などに取り組んでいます。パンダのマークが有名です。
– 国際動物福祉協会(IFAW):
1969年に設立された国際的な動物福祉団体です²。40カ国以上で活動し、密猟や違法取引、乱獲などによって脅かされている野生動物の保護や救援、ペットや農場動物の福祉向上、動物と人間の共生などに取り組んでいます。
– 世界動物保護協会(WSPA):
1981年に設立された国際的な動物保護団体です³。50カ国以上で活動し、災害時の動物救援や獣医支援、農場動物やコミュニティ動物の福祉改善、野生動物の虐待や搾取の防止などに取り組んでいます。
– 人道扱いを求める人々の会(PETA):
1980年に設立されたアニマルライツ団体です⁴。アメリカを拠点に世界各地で活動し、動物実験や毛皮産業、食肉産業やサーカスなどに対して抗議やキャンペーンを行っています。衝撃的なパフォーマンスや広告で知られています。
動物愛護団体の成果と平均
動物愛護団体は、多くの成果を上げていますが、同時に多くの課題も抱えています。ここでは、日本と世界の動物愛護団体の成果と平均について見ていきましょう。
日本
日本では、犬猫の殺処分数が減少しています。2004年度には約34万頭だった殺処分数は、2020年度には約3万頭まで減りました。これは、不妊去勢手術や適正飼養の普及、保健所と保護団体の連携などが功を奏したと考えられます。しかし、まだまだ殺処分される犬猫は多く、1日あたり約80頭が命を奪われています。また、野生動物の保護や福祉も十分ではありません。例えば、サルやイノシシなどは農作物被害防止のために駆除されることが多く、2020年度には約40万頭が駆除されました。これらの問題を解決するためには、法律や制度の改善だけでなく、社会全体で動物と共生する意識を高める必要があります。
世界
世界では、絶滅危惧種の保護や密猟・違法取引の防止などが進んでいます。例えば、トラは2010年から2020年までに全世界で約700頭増えて、約3,900頭になりました。これは、トラの生息地13カ国がWWFと協力して、2022年までにトラの数を倍増させる目標(TX2)を掲げたことが効果を発揮したと考えられます。また、象牙の取引は1989年にワシントン条約で禁止されて以来、減少傾向にあります。しかし、まだまだ密猟や違法取引は続いており、毎年約2万頭のゾウが殺されています。また、気候変動や開発などによって、多くの動物の生息地が破壊されています。これらの問題を解決するためには、国際的な協力や規制だけでなく、個人レベルでの消費や行動の変化も必要です。
日本の参考書籍
動物愛護団体についてもっと知りたい方は、以下の書籍を参考にしてみてください。
– 『動物愛護団体のすべて』(著:松本恵子、出版:日本評論社、2020年)
– 『動物愛護法入門』(著:小林正人、出版:有斐閣、2018年)
– 『動物愛護運動の歴史』(著:鈴木晶子、出版:岩波書店、2016年)
– 『動物愛護と人間社会』(著:山本幸司、出版:明石書店、2014年)
まとめ
この記事では、動物愛護団体についてのブログ記事を書きました。動物愛護団体とは、動物の虐待や遺棄の防止や適正な飼育・取り扱いの普及啓発を推進するための団体です。日本では明治時代から活動が始まりましたが、まだまだ多くの問題があります。世界では絶滅危惧種の保護や密猟・違法取引の防止などが進んでいますが、気候変動や開発などによって多くの動物の生息地が破壊されています。私たちはどうすれば動物と共生できるでしょうか?この記事が皆さんの参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。
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